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情報理数科3年のグループ学習でうまくいったこと・しくじったこと〜 IoT薬箱への旅路 編〜

後輩に伝えたいうまくいったこと・しくじったこと

柏の葉高校情報理数科3年生の「課題研究」という授業では、問題発見からICTを用いた解決までをグループで行いました。
このブログでは、グループ学習でうまくいったことしくじったことを赤裸々に書いていきます
後輩が同じ轍を踏まないように願っております!


設計・組み立て (担当:T)

設計図を考えましたTです。考えただけでAdobe上で書いたのは製図作業担当のM氏なので作業量自体はそこまで多くない係でしたが、苦労した事や大変だった事を書いていきたいと思います。

頭で考えていることが伝わらない!

設計図を考えるだけの係は、ありとあらゆる事がとにかく伝わりづらいです。

なんでそんな風に思うかって?

設計図を考えると言ってもただ考えてるだけだから、めちゃくちゃさぼっているようにみえるのです...。

設計図を考えるときは、実は見た目より多くのことを考えなくてはならないのです。どんなふうに中の機構を動かすとか、どうやったら必要な機械を中に組み込めるかとか。

とにかくこの設計図を考える担当はプログラムや必要な部品ができないと何も完成させられないのです。それなのに傍から見たらさぼっているのですからなかなかうまく伝わらないものです。

伝わらないことは作業中の雰囲気だけでなく、考えた設計図をAdobe担当者に伝えるときにもあります。

Adobe使えるようになっておけばよかった・・・

予め書いておくと私は全くAdobeやIllustratorが使えません。なので考えたものをかたちにするには使える人にやってもらうしかないわけです。

ほんとにAdobe大事...。みんな...Adobe使えるようになろう。

話を戻しますがAdobeを使える人に説明する時は、模型や図にmm単位で何処に何を配置するかを細かく書いて伝えます。それでも、記載した事が不十分だったり、相手にうまく伝わらない時は作業がなかなか進まずとても苦労しました。自分でAdobeが使えたらこんなことにはならずに済んだのに...

個人の所感になりますが、この仕事は一人で行わず、内容が完成した後何人かで、やることをお勧めします。

やっぱ大切Adobe力(担当:N)

課題研究はアイデアと根気だけではどうにもなりません。いかに、自分の目的に即したツールを、うまく使いこなせるか。が目的を果たすうえで必要な力となるのです。

その力とは何か…。ずばり、Adobe力なのです。

私たちの班では薬箱を作るための材料として木材を採用したのですが、木材は切らないと使えませんよね。今回は柏の葉キャンパス駅から歩きで5分のKOIL FACTORYというスタジオでレーザーカッターを使わせていただきました。

カット前の製図作成が鬼門

このカットの工程もなかなか大変だったのですが、カット前の製図作成が、もう、本当に、ひと苦労では済まないほど手間がかかりました…。手間がかかったのは、もちろんAdobe Illustratorを使った作業です。

製図作成は班員のうち、選択授業でAdobe Illustratorを使用している2人で行いました。

Illustratorでの製図作業

製図自体はキャンバスにパーツの図を描く、という作業だけです。でも、印刷用の製図にはいくつかお作法があるようです。そちらの紹介も含めて苦労話をしていきます。

まずこちらが今回作った製図の一部です。

レーザーカッターのお作法

レーザーカッターには、読み取りできる線の色を設定する機能があります。基本は「赤はカット線」「黒は彫刻」という設定らしいです。今回は切るだけなので赤線を使いました。最初に印刷するときにこの基礎を知らないと大変なので覚えておいてくださいね。

凸凹をはめ込むために悪戦苦闘

次に、箱を作るときの組み立て方法を考える必要があります。釘、ねじで組み立てる場合は穴をあける部分を考えて採寸をしなければいけません。

私たちの班では、凹凸を穴にはめ込む形で組み立てをしたのですが、この組み立て方を選択したことがまさに苦労ポイントです。

上記の画像を見てもらえばわかるのですが、四角い穴がいくつもバーっと並んでいますよね。パーツの端には凹凸がダラーっと。この穴と凹凸を、パーツとパーツで合致させなければいけないのですが、この作業にめちゃくちゃ頭を使いました。パーツが増える、位置が変わるごとにこの凹凸を調整・確認をしなければいけません。また、模型と比較して製図をつくる同じような作業の繰り返しになるので、作業スピードを上げなければ精神的にもかなり負担を抱えることになります。ここでもっとAdobe Illustratorの使い方をしっていれば…とおもいました。

みなさん、わたしからのアドバイスは特にありませんが、一つ言えることといえばAdobe Illustratorの効率の良い使い方はきちんと知っておこう!ということです。使い方とはいいますが、基礎がわかっていても応用力を身に着ける必要があります。

たまにはうまくいったことを(担当:S)

ここまで色々な苦労話があったと思いますが、これはよかった、うまくいった、ということもいくつかあります。

既製品より安くできた!

まず、今回の研究の課題でもある、「コストパフォーマンスに特化した家庭用 IoT 薬箱」が完成したことです。そりゃ材料費しかかかってないからできて当然だ、と思うかもしれませんが、研究発表会本番の少し前まで設計のミスを直したり、プログラムの一部がうまく動かなかったりしていたので、完成するか少し不安だったので、完成して安心しました。

実証実験ができた!

次に、実証実験をなんとか行うことができたことです。実証実験結果をポスターに載せなければならないのに実証実験を行っておらず、提出期限ギリギリになんとか行うことができ、結果を得られることができました。

夏休みに作業できてよかった!

また、夏休みにも集まって作業をする時間があったのですが、全く来ていない班もあった中、私たちは少しでも集まって進めることができたのはよかったと思います。

喧嘩しなかった!

そして何より、最初から最後まで仲良く喧嘩せず協力してできたことです。意見が対立することはありましたが、最終的に意見もまとまり、平和に終わることができました。片付けの時に、片付けが大変な班員を手伝ったり、片付け以外でも助けが必要な時はお互い助け合ったりしていて、結果的にこの課題研究がうまくいったのではないかと思います。