パッケージデザインとか、色彩の基礎の基礎を学んで、ブタメンのキーホルダーを作った話
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千葉県立柏の葉高等学校情報理数科は、情報分野のスペシャリスト育成を目指し、大学進学を目指す情報の専門学科です。クラウドファンディングにチャレンジ中！
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こんにちは教員Mです。
今回は、過去に行った情報デザインの授業実践をご紹介したいと思います。過去の授業実践でして、作業の様子の写真はありませんが作り方など書いていきます。
情報デザインとは？
情報理数科では3年生の選択科目として、この情報デザインを選択できます。
「情報デザイン」とは、「生物」や「数学A」などの高校でお馴染みの科目と同じく、文部科学省が設定している科目です。ただ、一部の情報の専門学科でないと学べないとてもレアな科目なのです！
学習指導要領という「この授業はこう教えるべし！」という基準が書かれたものには、「情報デザイン」は次のように書かれています。
目 標
情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ，実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して， 情報デザインの構築に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
実践的で体験的な学習活動！
既にあるパッケージを観察し、まずはまねることで、実践的で体験的に配色やレイアウト等々のパッケージデザインのいろはを学べるのでは！と思い、生徒と私にとって親しみがある素敵な題材がないか探すことに。
パッケージデザインはお手本から学ぶ！
そこで見つけたのがブタメン。みんな大好きブタメン。
でも、ただブタメンのパッケージをお手本に作品を作っただけではもったいない！何かグッズにしたくなってしまう業が発動。
ってなわけで、いつものようにキーホルダーにしてみたのです。
ブタメンキーホルダーづくり
味を考える
味は、いつものようにみんなから公募。「タイカレー」や「すき焼き」などあり得そうな味であったり、「コンポタージュ」や「紅イモ」などなさそうな味も挙がりました。これらから、配色やキャッチコピーを考えていきます。
ちなみに、色彩に関する座学では、基礎の基礎であるHSBや対比効果について学んでいきます。
パッケージ制作
制作にあたっては、なんとPowerPointを使用して作成しました。
この時はコンピュータ室の制約があり、Adobe製品がインストールされていないPC室でしか実習ができず。。。
といっても、実はPowerPointでもベジェ曲線は書けるのです。
配布したPowerPointはこれです。
生徒が実際に手を加える部分は、ブタメンパッケージ中央と右下の2匹のブタさん、キャッチコピー、配色です。その他の部分のイラストは事前に教員がIllustratorで制作＆画像化して挿入しています。
意外と困ったのは、左側のキャッチコピー。実はすべてダジャレになっているんです！この授業では必死にダジャレを考える高校生を見ることができました。
完成した作品はこちら。
生徒に、PowerPointでよくここまで作りました！と褒めてあげたいです。フォントのバリエーションがあまりない端末でも工夫して作ってくれています。
カップづくり
カップは、Blenderを用いて3Dモデルを作成。とてもシンプルな筒にキーチェーンを通す輪っか部分をくっつけたものです。
これらをSTLで書き出して、情報理数科にある3Dプリンタで印刷していきます。
3Dプリンタで印刷
大きさを3タイプ作って比較。
3Dプリンタは、ダヴィンチ Jr. 1.0 Proを使用し、アプリケーションはXYZprint R2を使用しています。
高さ10cm、8cm、5cmの3サイズを作ってみましたが、印刷時間が約1時間の5cmのもので作ることに決定。
ちなみに、アプリケーションのデフォルト設定で印刷した時、5cmは1時間7分、8cmは3時間4分、10cmは5時間10分でした。5cm一択ですね！
作りたい人がいるとは思いませんが、カップのデータを添付します。サイズは自由に変えてください。
パッケージを貼り付けるまで！
Illustratorのワープ機能
PowerPointで作ったデータを画像化し、Illustratorのワープ機能を使って筒状に貼った時に真っ直ぐに見えるように形を変えていきます。
曲げ具合は、何度も印刷して力技で調整していきました！
シールとセロハンで貼る！
あとはシール台紙に印刷して、上から幅の大きいセロハンテープ(OPPテープ)でなんちゃってラミネートし、本体に貼るだけ！
剥がれにくいように、カップ本体は、ヤスリをかけるかトップコートを事前に塗っておくと良いかもしれません。今回は、百円の透明なマニキュアを塗りました。
みんなの作品
校内展示しているポスターはこちら。
まとめ
またしてもキーホルダーを作ってみました。案外丈夫で剥がれにくいものができて大満足。
また、ブログ化の許諾をくださいましたおやつカンパニーさまに感謝を述べつつ、締めたいと思います。これからもブタメンやベビースターを食べ続けます！ありがとうございました！
※「ブタメン」は株式会社おやつカンパニーの登録商標です。
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