【情報理数科×銭湯コラボグッズ制作】制作秘話 〜風呂いす型箸置き編〜
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千葉県立柏の葉高等学校情報理数科は、情報分野のスペシャリスト育成を目指し、大学進学を目指す情報の専門学科です。
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こんにちは教員Mです。
今回は、令和6年7月26日にスタートする「湯船に浸かってオリジナル銭湯グッズをゲットしよう!」キャンペーンにおいて、情報理数科3年情報デザイン選択者が考案した銭湯グッズの制作過程を大公開いたします!
情報デザインとは?
情報理数科では3年生の選択科目として、この情報デザインを選択できます。
「情報デザイン」とは、「生物」や「数学A」などの高校でお馴染みの科目と同じく、文部科学省が設定している科目です。ただ、一部の情報の専門学科でないと学べないとてもレアな科目なのです!
学習指導要領という「この授業はこう教えるべし!」という基準が書かれたものには、「情報デザイン」は次のように書かれています。
実践的で体験的な学習活動!
情報デザインでは、まずデザインの基礎基本を学びます。この授業では、ただ座学で学ぶだけじゃなく、実際にものづくりにもチャレンジしています。
そして今年は、ただ作るだけじゃなく、実際に世の中にリリースしてみよう!というということで、より実践的で体験的なチャレンジをしたい!という思いと、本校に銭湯大使という謎の役職の方がいるご縁で、千葉県の銭湯組合(正式には、千葉県公衆浴場業生活衛生同業組合)とのコラボ企画が実現しました!
コラボ概要
このコラボイベントは、千葉県公衆浴場業生活衛生同業組合の松戸支部のみなさんと、柏の葉高校情報理数科のデザインチームがタッグを組んだスタンブラリーイベントです。
松戸市にある4軒の銭湯のうち、3軒回るとハズレなしオリジナルグッズのくじ引きができます。詳しくはこちらのブログ記事をチェック!
制作秘話を大公開!
この風呂いす製作者のHさんは職人気質が光る匠系生徒。
もともとは真ん中に穴が空いている白っぽい風呂いすのみをスケッチしていたのですが、浴場組合の方からのヒアリングで、昔は緑色のM字型いすがあったことを知り、新旧2個セットとなりました。
緑色のいすは、「永久腰かけ」というそう。脅威の耐久性を持つ、ど定番の風呂いすだったそうですね。
3Dモデルを作っていくよ!
制作には、お馴染みTinkercadというブラウザベースで3Dモデルが作れるサービスを活用していきます。
いすのカタチをしつつ、箸置きとして機能する大きさと幅を考え、調整しながら作っていきます。
Tinkercadは簡単なカタチなら初心者でも簡単に制作できる素晴らしいサービスなのですが、白い方の椅子の曲線をうまく出すには不十分でして、Blenderという3Dモデリングアプリケーションも使用しています。
3Dモデルを印刷していくよ!
印刷もお馴染みXYZ Printingのda Vinci Jr 1.0 Pro。
大量印刷していきます。
出力したものがこちら。
M字型のいすは、なかなかの出来!
でも、穴が空いている方の新いすは思ってたんと違う。。。という感じに。
当初想定していた色はアイボリーだったのですが、思いの外ベージュっぽいフィラメント(プラスチック)が届いてしまい、いっそのこと、白の方がそれっぽいのでは?という意見が。
カタチについても、もっと丸みが欲しいね!と言うことで、モデリングし直すのと、3Dプリンタでは滑らかさに限界があるため、出力したのを削ろう!と言うことに。
新いすを作り直して削るよ!
最初はヤスリで一生懸命削っていましたが、途中からはHさんの私物の電動ヤスリで削っていきました。
そして完成した新旧風呂いすセットがこちら!
袋詰めしていくよ!
あとは、1セットごとに袋詰めして完成です!
使用例はこのとおり。
キャンペーンは7月26日(金)から!
キャンペーンは7月26日(金)からスタートです!スタンプ用紙はスタート前に松戸の銭湯でゲットできます。
皆さまのご参加を心からお待ちしております!