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【情報理数科調理実習?】コンピュータを揚げて炙ってコンピュータを分解しました #柏の葉高校

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教員、奇書を発見する

こんにちは。情報科教員Mです。
昨年、書店をぶらぶらしていたら「揚げて炙ってわかるコンピュータのしくみ 秋田純一著(技術評論社)」という書籍を見つけたことからこのワークショップ計画は始まります。。。。

「揚げる」とか「炙る」とかは何かの比喩だろうと思ったら、コンピュータのチップを実際に揚げて炙って内部を見てみるという素晴らしい奇書で、放課後にワークショップとしてやらねば!と。直感的にそう思いました。

内容としては工業の分野寄りなのかもしれません。しかし、情報の勉強をしていると、ハードウェアの知識を知らないがゆえに壁にぶつかるということがよくあります(私が無知なだけだとは思いますが)。ソフトウェアを中心に学んでいるからこそ、ハードウェアの知識が大切だとヒシヒシと感じでいます。何より、仕組みがわかるって楽しい!ですよね。

かくして、情報理数科調理実習(?)が計画されたのです。

実習当日

6月23日、2年生を対象にチップを揚げて炙るワークショップを開催しました!
放課後、調理実習希望者16名で食べれもしないチップを揚げる準備をしていきます。

雰囲気を出そうということで、みんなエプロン姿。

理科室でエプロン姿

今回、理科の先生方の全面協力のもと、ガスコンロ・ガスバーナー・顕微鏡を用意することができました!場所までお借りしました!ありがとうございます!!

今日はフライDay

 肝心のチップは、情報理数科にあった廃材をかき集めて準備。意外とたくさんあるもんですね。

これから揚げられる基盤たち

揚げ方・炙り方の詳細は、ぜひ原著をお読みください!この本は、回路の仕組みなどコンピュータについてわかりやすく書いてくださっています。

ということで、コンピュータの仕組みに触れながら進めていきます。

使用したスライド(一部)

いざフライ!

細心の注意を払いながら、基盤を揚げていきます。適切な温度になると、基盤からチップが取れていきます。

着火前
ちゃんと温度を測りながら、動画を撮りながら。

油がフツフツとしてきて、チップが取れていきます。
事故がないように、みんなでビクビクしながらチップを取り除き、冷ましてから洗剤で油抜きします。

揚げたてのチップス

炙ります!

チップのカーボン部分をボロボロにすべく、ガスバーナーで炙っていきます。流石にこの作業は危険なので教員が行い、生徒は応援してくれています。

炙りチップ

回路を採掘!

炙られたカーボン部分は白に近い灰色になり、マイナスドライバーなどで削ることができます。

黙々と削る高校生たち1

輝く回路を目指して慎重に削ります。

黙々と削る高校生たち2
ピカピカの配線を掘り当てた!

最後に顕微鏡で観察

丁寧に削って汚れをとったICを顕微鏡で除いて確認します。これがとても綺麗で、写真に収める生徒も。顕微鏡で覗いた様子は是非、原著でご確認ください!

みんなで確認

分解するって楽しい

今日のワークショップだけでコンピュータの仕組みを説明できたとは到底思っていません。しかし、情報や半導体部門を身近に感じてくれていれば大成功だと思っています。
それに、そのものの仕組みを理解する上で「分解する」というのは基本中の基本で、少しいけないことをしている背徳感と新しい気づきがあってとても楽しい。
参加してくれた生徒の皆さんが「楽しかった」と思ってくれていたらいいなぁと思う教員たちでした。

2学期には1年生対象に同じワークショップを開催予定です。フライDayにすべく、金曜日に開催せねば。

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